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アカハラ耐えたその先は その3 マルチ商法編

絶望の社会人生活

アカハラ教授の下からやっとの思いで卒業した僕に待っていたのはパワハラ上司でした。

会社に嫌気が刺した僕は環境をどうにかしないといけないと自分の将来について模索していました。

希望の光、新しいビジネス

そんな時、僕に救いの手を差し伸べてくれたのが、大学卒業の時に知り合った友達のまっちゃんでした。

まっちゃんとは友達に誘われたパーティで知り合って意気投合し、大学院生、社会人になってからもちょくちょく飲みに行ったりしてました。

そんなまっちゃんと、上司や会社、将来の話をしていると

「おっくんに今の環境はもったいないよ!今のおっくんに紹介したい人がいるんだ!」と言われました。

まっちゃんによると、その人は僕の同業他社でサラリーマンをしていたものの入社してすぐにこれからの将来に疑問を抱き、自分でビジネスを始めて独立したという人でした。

ちょうど今の自分が相談したいような境遇の人でした。

やっぱ起業家は破天荒

僕らのいる飲み屋の近くにその人がいるからということで、僕は会わせてもらうことになりました。

その人の名前はみーさんとしておきます。

みーさんは30歳くらいの華奢な女性でした。ただ、全財産5000円で起業を始め、今では結果を出しているという方でした。
そのほかにもビジネスでお金を捻出するのに、食費を削るため素パスタだけで生活したり、毎週東京から大阪まで夜行バスで師匠の講演を聞きに行くなどバイタリティがすごい方でした。

みーさんのその破天荒なとこは、人を惹きつける何かがあるように感じました。

みーさんは僕の悩みに対して「私と全く同じだ」と言ってくれ、結果を出している人と同じ考えなんだと少し嬉しかったのを覚えています。

そんな僕にみーさんは「この本読んだ方がいいよ」と本を勧めてくれました。

その本というのが金持ち父さん貧乏父さん地道力でした。

僕は大学の生協で金持ち父さん貧乏父さんを買ったことがあったので、勧められる本を事前に買っていたことに自分見る目あるじゃんとか思っていました。

ただ、この本がマルチ商法のバイブルということも知らずに笑

まっちゃんはみーさんのもとでビジネスを学んでいるという話を聞き、「志の高いおっくんも一緒にビジネスを学ぼうよ」と言われ、僕もみーさんにビジネスを教えて欲しいと思うようになりました。

2人のビジネスがマルチ商法とは思わなかった

結果から言うとみーさんとまっちゃんがやっていたビジネスというのはマルチレベルマーケティングいわゆるマルチ商法でした。

ただ、僕はビジネスの内容を直接聞くまで、この人たちがマルチ商法をやっていると完全に見抜くことができませんでした。

僕がマルチ商法と見抜けなかった理由

1.楽して稼げるとは決して言わない
2.まっちゃんがすぐに勧誘してこなかった
3.グループ内に知り合いの姉がいた
4.言っていることは至極真っ当

楽して稼げるとは決して言わない

僕が気づけなかった原因で一番大きいのはコレです。

マルチ商法の勧誘は「このビジネスやれば簡単に稼げるよ」と人の怠け心に付け込んだものだと思っていました。

しかし、「ビジネスで成功するには泥臭く努力することが大事だよ」ということをみーさんに言われました。

このグループでは成功には苦労が必要という当たり前のことを言っていたのが印象的でした。

まっちゃんがすぐに勧誘してこなかった

まっちゃんは僕が大学院にいる間もマルチ商法を学んでいましたが、僕が学生の時は全然勧誘してきませんでした。

なので、本当にただの飲み友達と思っていました。

マルチ商法をやっている人は誰彼構わず勧誘すると思っていた僕にとって、このことは驚きでした。

グループ内に知り合いの姉がいた

コレもマルチのグループと勘付かなかった理由の一つです。

偶然なのかわかりませんが、知り合いの姉がマルチグループに所属していました。

やはり、知り合いの身内がいるとなると、このグループは安全なんだと僕は思ってしまいました。

言っていることは至極真っ当

確実に会社よりもまともなことを言っていると思いました。

良い習慣を作ろう、少なくとも毎週本を読んで幅を広げよう、成功に努力は不可欠、夢のために行動しようなど言っていることはとてもいいことばかりだったと思います。

それでも僕はマルチはやらなかった

僕は福島に住んでいたので、毎週末夜行バスで東京に行き、講演会やグループの飲み会やゲーム会に参加しました。

夜行バスでの移動は辛かったですが、明るい未来のため、そしてこのグループに魅力を感じていたので頑張ることができました。

そして、まっちゃんやみーさんのグループの集まりに2ヶ月ほど参加した僕はみーさんに弟子入りを志願します。

 

そこで、この組織がマルチであることを知ります。

マルチは法律に触れてない立派なビジネスの一つです。

ただ、一緒に成功しようと言っても、勧誘した側にとって勧誘された側が養分になってしまう側面があると分かってしまうとこの人たちとこのビジネスをやっていこうという気持ちは無くなっていってしまいました。

ただ、まっちゃんやみーさんと一緒に講演や食事に行って感じたのが、この人たちは僕を騙そうと思っていたわけではないと感じました。

本当にマルチレベルマーケティングをいいものと思って勧めている人たちだったと思います。

もしかしたらそれすらも騙されているのかもしれませんが、起業家や成功者の行動について知るいい機会になったと思います。

より自分の将来が不安に

せっかく苦労して大学院まで行って勉強して、好きな化学を仕事にできたのに、マルチに心が揺れそうになるなんてどんだけ現状に不満があるんだろうと悲しくなりました。

このままでは自分の将来は真っ暗だ、そう思った僕は転職活動を本格的にスタートすることになります。

次回は転職活動について書いていこうと思います。