書評

【書評】すぐやる!「行動力」を高める”科学的な”方法(菅原洋平)その2

みなさん、こんばんは!!おっくんです!!

僕は今日は前回書いた書評の続きです。

「ひとつのこと」を終えたあと、「次」にスムーズに取りかかるには?

僕は仕事や勉強でひと段落すると、他のやることが残っていてもつい妥協してしまいやらないことがよくあります。

特に仕事で疲れたときは、家に帰るとやることをやらずについダラダラしてしまいます。

そんな僕みたいな人にぴったりの内容でした。

フィードフォワードの考え方をもつ

みなさんは、フィードフォワードという言葉を知っていますか?
僕はこの本を読むまでこの単語を知りませんでした。

フィードフォワードとはフィードバックの反対語です。

まずフィードバックとは、脳が体に指令を出した結果を体が感じ取り、その感覚をから得られた情報をもとに次の指令を決めることです。

このフィードバックの目的は、過去の自分の動きと、自分が動いた結果のズレを修正することです。

脳と体のズレを修正するという意味でフィードバックは重要な役割であります。

しかし、脳が体から得られた情報を元に修正をするフィードバックは受け身の脳内システムといえます。

この本の中では、このフィードバックに頼っていると「すぐやる」ということにならないと書かれています。

そこで出てくるのがフィードフォワードです。

菅原さんはフィードフォワードを「目的を達成するためにどうあるべきかを予測して行動を決めるシステム」と言っています。

なんだか凄そうと僕は思いました。

例えば、「領収書を保管するために紙を貼る」という作業をする場合、早く済ませたい人は列がゆがんでいたり、順番が間違っていても作業を進めます。

一方で、キレイに貼りたい人は時間がかかっても順番を整えて、列をそろえて貼ります。

このように、「どうしたいか」によって、作業の様子が変わることを言っています。

決められた状況を打開しよう、自分らしい仕事をしよう、と思ったとき、とくに役に立つのが、フィードフォワード型の脳の働きです。

「フィードフォワード型の脳」のつくり方

フィードフォワード型の脳にするには、目標を設定するのが大事!

しかし、気持ちだけでは、改善できません。

そこで、脳が自動的に、無意識的に「フィードフォワード」のシステムを起動しやすい状況を作ることを著者は述べています。

その方法というのが、脳が「次の行動」を予測できるところまでは「前の行動」を途切れさせずに連続させるということです。

なんだか難しいですよね。
つまるところ、次の作業に少しでもいいから手をつけてからやめるということです

作業が始まったところで区切りをつけることで、自分が置かれた状況と目指すものとの関係が、より明らかにな理、脳がフィードフォワードを働かせるための材料となるからです。

そのため、僕も今度からはひと段落してから一歩踏み出してみようと思います。

「忙しくて試験勉強をする暇がない」人の話

著者の相談者は仕事の傍ら、資格試験に挑戦しようとしていたものの、勉強できない日が続いていましたそうです。

そこで、著者は相談者に、「帰宅したら鞄から参考書とノートを出して、1行目に日付を書く」というアドバイスをしました。

すると相談者は毎日30分の勉強時間を確保できるようになったそうです。

にも関わらず、相談者は「30分しか勉強時間が取れてないので全然ダメ」と言っていました。

資格を取るためには少ない勉強時間だったのかもしれません。

しかし、今まで0だった勉強時間が30分に改善されていることに気づいていなかったのです。

これについて筆者は「いつも最悪」と感じているときは本当に最悪なわけではありません。今の自分と過去の自分を対比できていないだけなのです。と言っています。

この部分を読んで、僕はハッとしました。

というのも僕自身、この相談者と同じ状況に陥っていると思ったからです。

けれども、この部分を読んで、学生時代や新社会人時代よりも自分を高めるための時間を作れており、改善できているということ俯瞰して見ることができて良かったです。

また、ここで大事なのは、設定した目標通りに行動ができたかではなく、今の自分の行動が能動的にコントロールできているかどうかに目を向けることだそうです。

こうやって自分の脳を望ましい行動に仕向けていく姿勢を作ることが重要なのですね。

まとめ

次の作業に手をつけてから終わりにする。

今の自分と過去の自分を対比して考える。

自分の行動が能動的かどうかを意識する。

まず僕はすぐに寝落ちしてしまうので、眠くなったら風呂にだけは入るということから始めてみようと思います。

今日も読んでいただき、ありがとうございます。

またよろしくお願いします。